看護部海外研修 [看護教育]

特定医療法人美杉会グループでは、毎年、師長や主任、介護系主任が海外研修に参ります。今回は、特別養護老人ホーム 美郷の師長が研修に行ってきましたのでその報告をさせていただきます。

看護部ブログで報告
【海外研修】
毎年、師長・主任の中から順番に、海外研修に行かせて頂いています。
今年は、カナダ(ビクトリア・バンクーバー)へ、エイジレス社会海外福祉事情調査研修に、平成23年10月16日(日)~平成23年10月22日(土)の期間活かせて頂きました。
カナダの国土は日本の27倍で、人口は3分の1程度です。様々な国の人が移住しており「人種のモザイク」と呼ばれています。研修に伺ったブリティッシュコロンビア州の面積は日本の約2.5倍、人口は450万人です。ビクトリアは稚内と同じくらいの緯度で、朝7時はまだ暗いです。バンクーバーは温暖で晴天の日が多く、気温も夏は20度くらいまでしか上がらず、クーラーは要りません。冬は氷点下になる事は稀で、雪が積もることは少ないそうです。過しやすい気候のため高齢者が移り住んでおられ高齢者率が高いそうです。カナダでも少子高齢化が進み問題となっています。
日本とカナダの高齢者福祉の違いとして、日本は介護保険という社会保険方式でありますが、カナダは税方式です。
日本の介護施設は豊富で、収入により入れる施設も異なり、介護費用に加え、食費や居住費などの負担が年金だけで支払い続けられるか不安を抱えている場合がみられる。また、全てを理解するのは困難である。しかし、カナダの介護サービスは次の4つに分けられ、①ホームケア(30ドルまで/日のケア提供、入浴介護が必要となると施設へ入居)②サポーティブ・ハウジング(アパートに住んでいるようなもの、集団生活、全額負担)③アシスティッドリビング(0.7~1.5時間まで/日のケア、入居費は収入(貯蓄や資産は含まず)の70%)④レジデンシャルケア(1.5時間/日以上のケアを必要とする方、24時間看護・介護サービス、入居費は収入(貯蓄や資産は含まず)の80%)4つあるだけであり、サービス利用基準や支払いがシンプルでした。介護サービスの開始は、多くの場合、家族からの相談からである。介護サービスの種類の選択や移行期を判断するのはケアマネージャー(保険局の看護師)がアセスメントして判断しており行政主導型に感じました。カナダでは施設に入居前に、リビングウィル(生前に活用する遺書)を書くことになっているので、急変時や終末期の対応に困ることはないと言われていました。
医療保険は国民皆保険で、1人約60ドル/月、2人約100ドル/月の支払いで、子供から高齢者まで医療費無料です。その為、長期入院となりがちで必要な人が入院できない事態になっているのは日本と同じでした。
以上、貴重な学びを得る機会をいただいたことに感謝いたします。
この研修での学びを活かし施設での利用者様やご家族様への支援に役立てて行きたいと思っています。
特別養護老人ホーム 美郷 師長 久山 弥寿子

久山師長さん、ご報告ありがとうございました。師長さんは今、ファースト終了後の伝達講習も行ってくれています。今度はファーストレベルの学びのまとめもお願いいたします。
看護部長 高須久美子



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