EPAインドネシア人看護師候補生 １名帰国

EPA　インドネシア人看護師候補生　１名　帰国

せっかく、はるばる日本にやってきて日本語と看護を学び、国家試験に臨みましたが、結果は不合格となりビザは８月までありますが、やりつくした感とホームシック（１度も帰国せず）により、とうとう帰国することになりました。空港まで看護部長、副看護部長、もうひとりのEPA看護師候補生とともに見送りに行きました。
あさ、６時半に寮までいって荷物運びを手伝い、車で１時間半かけて関西国際空港まで行きました。
車の中では会話も弾まず、ちょっとしんみりモードでした。しかし、空港に着くと「帰国できる喜び」からかとても明るく元気になり、最後の和食を食べて、ついでに納豆も初挑戦し、無事、食べれた～と喜び？！１０時にゲートの中に去って行きました。毎日放送が取材に来ていました。見送りに来ていただけたので彼女も嬉しかったようです。最後のインタビューに答えていました。毎日放送の方々、ありがとうございました。
悲しみに明け暮れるかとちょっと心配だったのですが、涙することなく、「喪失感」と「なんともいえない安堵感」に包まれ、「やれるだけのことはお互いやった、後悔はない」という気持ちでお別れしました。
お金は２４７０円だけ、関西国際空港でルピアに交換（２１００００ルピア）していました。なんでも物価は１０分の１であまりお金は要りませんとのことでした。
１１時の飛行機でシンガポールに向かい、そこから乗り継いでメダンまで帰ります。
２０時には空港に到着し、今日中に帰宅予定です。家に着いたら「無事、着いた」のメールを下さいとお願いしていましたが残念ながらまだ、ありません。こんなものかと思いつつもちょっとさびしいです。

今回のこの制度はお互い（病院側も含めて）、一生懸命したつもり？ですが、結果が出せないのは辛いことです。もうすこし、時間が必要なのかもしれません。
理事長がPさん（帰国したEPA看護師候補生）とお別れのあいさつのときに「お互い苦労したね。よくがんばったね。」と言ってくださったのがなんだかとても嬉しくて救われた気がします。

追伸：きょう、帰国した彼女はこの「苦労したね・・・」がどういうわけか「黒いね」と聞こえたらしく、わけがわからなかったようです。きちんと説明したら納得！まだまだ日本語は難しいようです。
もうひとりのIさん（EPA看護師候補生）、のこされた時間を十分、堪能してください。まずは病棟でのお花見ですね。しっかり日本を楽しんで思いでつくりをしてください。

タグ：EPAインドネシア人看護師候補生帰国

コメント 2

はじめまして。
ガルーダ・サポーターズの共同代表の星さとるです。
日々のご奮闘に敬意を表します。

お一人候補者が帰国されたとのこと、残念な想いでいっぱいです。

受入スキーム、学習環境整備と試験方法の改善を実現できなかった私たち日本側の責任を痛感します。せっかく来てくれて、すごい努力をしてくれたのに、と思うと、候補者たちに申し訳なく、また、日本の未来が憂慮されます。

もうお一人は、３月１１日に閣議決定された１年の滞在延長をご希望でしょうか。
まだ、滞在延長できる条件は発表されていませんが、悲観せずに状況を見定めてくれれば、と願うばかりです。

p.s.
　先日、第2次の政策提言を発表しました。
http://garuda-net.jp/ki.html

　ニュースは郵送でお手元に届いておりますでしょうか。
by 星さとる (2011-03-30 23:12) 

星さとるさま
コメントありがとうございます。１名は残念ながら帰国となりましたが、彼女は日本で働くことを強く願っていましたのでとても残念です。しかし、日本語の壁は厚く、N3の資格は取得しましたが国家試験の問題は読みこなしが難しく結果的にバーンアウトして帰国となりました。今、実家で元気に就職活動をしております。母国でも日本語を継続して学び、N2をめざしてもらうよう励ましています。メール交換も順調です。さて、もう１名ですが延長は知っていますが、彼女はこれだけのことをしてだめだったという喪失感が大きく、まだ、先のことは考えられないということです。きょうは病棟のみんなとお花見に出かけています。日本でいい想い出をたくさん作ってもらいたいと願っています。今後とも、よろしくお願いいたします。看護部長　高須久美子
by debucho (2011-04-03 18:02)